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2005.01.06

求める風景と、旅とは。(思考)

夜、ゲストハウスのテラスでビアラオとラオラオ(焼酎)をのみながら日本人と話をした。同じゲストハウスにたまたま3人もいたのだ。この旅、初の日本語での旅話ができる。ビールのあとはラオラオを水で割って飲む。福福しいおっちゃんの親戚が作っているものだそうです。

私と、長期旅行者のおっちゃん(年の頃50くらいか)、この地域でシゴトをしている休暇中のお兄さん。
お兄さんは言葉が流暢なので、福福しいオヤジのこの宿情報やら近くの村情報を得ており、さらに地域の情勢に詳しくラオスの国民性など面白い話を多々持っておられたので、いろいろ拝聴した。(っても、ラオラオをストレートでのんでいたので、相当酔っておられたようだが)

おっちゃんが言うには、おっちゃんはがっかりしたそうだ。
「ドンコン(コン島)について、車もあった、電気もあった、バイクも走っていた。すごくがっかりした。何も無いところを期待してきたから」
なるほどねえ。そういう「期待」もあるのか。私は少し考えた。

旅人は旅をするために、消費をする。旅人がいくところ、金が落ちる。
さらに金が稼げると地元の人がおもったなら、旅行者にとっての利便性が少し増す。
たとえば、外国人が好むバンガローを建てるとか(その資金は海外に移住した親類縁者からだろう)、洋式便器を備えるだとか、シャワールームをバケツじゃなくてシャワーノズルをとりつけるだとか。
旅人はちょっとでも快適な方がいいから、それらを歓迎する。
そしてお金が増えると、バイクだって買うし、村には車が入る。
旅人は移動が楽になるのでそれらを歓迎する。
徐々に、旅人は訪れはじめる。ガイドブックに掲載されるまでは1.2年とかからないだろう。インターネットならすぐだ。
何年も前からガイドブックにでているコン島のようなところには、おっちゃんがえがいていたような、原風景みたいなものはないんじゃないのかなあと私は思う。
そういうのを求めるなら、自分で全くガイドブックに出てないような街を、知らないバスにのって行くしかないのではないかな。

お兄ちゃんは、このチャムパサックからワットプーにいく道を左に曲がったところに村があると言っていた。週末には市がひらかれるという。その村からタイラオス国境の街まで陸路で行けるはずだ、という情報をローカルから得ていた。
「でも何があるか知りませんけどね、何にもないはずですが」
とラオラオを飲みながら繰り返し言っていた。

事前の情報のおかげで我々は期待し過ぎるほど期待してしまう。
どんなに期待しても、そこに何があるかは、わからない。
でもそれが究極の旅なのかなとも思う。
私には、そのまねごとしかできないけれど。
(1/16記)

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