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September 2005

2005.09.29

最初の東欧--ソフィア--




ロシアを経由してアエロフロートでブルガリアのソフィアに降り立ったのは数年前のクリスマスイブだった。

 София

キリル語がまったく読めない。これは[sofia]のキリル文字表記なのだが、全くわかったもんじゃない。
まず空港でそれにうろたえた。別にタイ語だって他の言語だって読めないのだが、心配にはなったことがない。
降り立ったとたんに「まったくわからない」という気分になったのはこれが初めてだった。
不安にかられながら、空港から市内へのバスに乗ったところでぐるっと取り囲まれ、手に持っていた300円ぐらいを巻き上げられた。つまりカツ上げにあっちまったわけである。
ちょうど人が乗ってきて集団はどっかに消えてしまったが。
しょっぱなから悪いスタート。

さらに乗ったバスは市内のどこかで止まってしまった。あいにくソフィアは積雪?十センチ。道の両脇には雪がうずたかく積もっている間を、ザックを担いで歩いてホステルまで行く羽目になった。「トローリーバス」を横目に見て社会主義国に来たことを実感しつつ、なれない雪道をずぶずぶと歩いた。

初めて見る東欧の街は、雪に覆われて薄暗く、町並みも教会を除けば社会主義の遺物を感じさせる無骨なたてものが多く、華やかな看板といったものはほとんどみかけられない地味なところだった。
唯一、街で目立っていたのがこの壁面いっぱいの「西側のかおりのする」チュッパチャップス広告。この広告と街のアンバランスさは西側と東側という10年前に崩壊した言葉を思い出させるのに十分だった。

200509sofia

ソフィアはどこか田舎くさい土臭さ、懐かしさを覚えるような街だった。新しい近代的なビルや乗り物があまりなかったからかもしれない。黒いコートに身を包んだ人たちは恥ずかしがりやで「ダー」という。野菜は種類が少ない。トマトときゅうりとオレンジ、バナナ。生チーズはカッテージチーズみたいなのがおいしい。それが入ったパイも蜂蜜がかかっていてとてもおいしい。
治安も悪いようだが、私はこの街のたたずまいが意外に気に入ってしまった。ソフィアの街を、氷ですべりながらも散歩して過ごした。

しかし、あいにくのクリスマスイブ。レストランはどこも貸し切り・休み。仕方なくクリスマスイブ、ブルガリアくんだりまできて中華料理屋(ここかしこにある)にて食事をする羽目に陥った。
中国語がイマイチ通じないブルガリア在住の中国人たちは箸をあまりつかっていなかった。

・・・旅の思い出をちょっとづつ。

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2005.09.27

暑さ寒さも彼岸まで、季節考

「暑さ寒さも彼岸まで」を実感する今週。ぴたっと暑さが終わった。

この前は夕方からチャリに乗ったのだが、6時に漕ぎはじめたときはもう既に薄暗くライトが前後とも必要だった。これからあっという間に秋が深まり、休みの日は昼頃起きると
「嗚呼あっという間に一日が終わってしまった」
と損をした気分、軽い後悔をさせられる季節になる。

カウンセラーをしている人に話を聞いたことがあるのだが、秋〜冬が一番相談件数が少ないのだという。(つまりカウンセラーは暇だというわけだ)
秋の空のように、曇りもなく、天高いすかっとした青空、実りの秋、こういった秋の気候諸々が悩む人の心を軽くするのかもしれない。

逆に相談が一番多いのは春らしい。
確かに。人は妙に浮き足立ち前進するのに、一方自分だけ悩んでいる、停滞しているという気分にさせられてしまう人は多いだろう。

日本の新学期は春だが、欧米は9月。私は日本も9月のほうが勉学に打ち込むには頭がすっきりしていいじゃないかと思っているんだが、いかに。
そもそも4月は「春は変態が出るから気をつけましょう」なんて中学高校時代言われた季節。変態はでるわ、人は妙に浮き足立ってるわ。酒井順子のこの前読んだエッセイ(「その人、独身?」の中の「新入社員の木の芽立ち」)にもあってそうそうと笑って読んだのだが、新入社員と新入生は彼氏彼女探しに躍起になっていたりして、世間がピンクの霞で覆われている。(笑)

秋はそういうことがなく、頭もクリア、気分も引き締まる冷気がある。

9月。しゃきっと残り少ない今年を立て直す機会でもある、、、か?


去年の紅葉@多摩湖近く(だったかな?)
20050927momiji

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2005.09.24

なくて七癖

連休なのでみんなどっかに出かけているんだろうな。雨ということもあり、家でひさびさに掃除なんかをしている連休。

さて。なくて七癖というように、人はいろんな癖がある。
手のひらでこめかみを触る人とか、無意識なのに舌がぺろっと出てくる人とか(蛇のようだ)。
私はけっこう癖が多いと思うが、子どもの頃に矯正した癖が2つある。

ひとつは、指をなめること。

幼稚園を出る頃までずっと指をなめていた。大人からやめろやめろといわれたが、やめられなかった。
お気に入りは中指と人さし指。シワシワになるぐらいなめてた。どこか欲求不満だったのかもしれない。
なのになんで辞めたのか。

これははっきり覚えている。

なめすぎて指が腫れてきたんである。
たまたま傷があったのか化膿してぷっくりふくれた(んだと思う)。
いまでも覚えているが、子供心にびっくりした。
それが中指だったのでしばらくは別の指をなめたりしていたのだが、恐くなってぴったりやめた。

もうひとつは、靴を左右逆に履くこと。(これは癖なのかよくわからないが。)

なんとなくガニマタ気分になる。体が向く方向と別の方向にやんわり向いてる感覚が面白かったので、よく左右逆にはいていた。外靴だけでなく上履きも。
大人が「逆よ」といってわざわざ履き直させてくれたりしたもんだが、それがイヤで仕方がなかった。私は好きで履いているんだ、じゃまするな、、、と。

さすがに小学校に上がってからは叱られたので、おおっぴらにはやらなくなった。
しかし、今もたまに左右逆にサンダルなんかをはいてみる。足が変な方向に向かされるのがちょっと気持ちよく、ゴミだしにそのまま行ってみたりする。

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2005.09.17

夏を通り越して冬

今年は夏休みがとれない環境にあったので、もう冬に頭は飛んでいる。

昨年行けなかったので、スリランカに行くことにしようかと思っていたのだが。
ここに来て迷いが。
ラオス→カンボジア→タイというルートも公式ルートになる前に行ってしまったほうが楽しそうでもあるから。昨年と同じところにいくのもまたつまらないんだけど。
そこで逡巡。

時代や政情や情報の多さ少なさでそのルートが大丈夫かどうか、そして魅力的かどうかはつど変わって行く。ラオスとカンボジア抜けは多くの旅人が現時点で通りながらも、どこか魅力的に感じるのはなぜだろう。

行き先決定については最終的には「自分の気分と合致するかどうか」が旅の原則だ。
どんなにエキサイティングな街だといわれてもベルリンにはあまり行く気がないのはいまはまだ気分じゃないからで、スバラシイといわれていてもハワイに行く気にならない(笑)のとか。

そんなこんなでいろいろ調べていたのですが、嗚呼会社なんか辞めて2か月ぐらいリフレッシュしてきたいなあああああああ(あがずーっと続く)と思ってふとんの上でのたうち回ってしまった。

そしたらだな、多分最初にタイ行ってしばしノンビリしたあとでヨーロッパに飛びます。そして東欧を歩くのだ。クロアチアに入りボスニア、セルビアを通ってブルガリアのソフィアに抜ける。
などとこの本、「東欧・旅の雑学ノート―腹立ちてやがて哀しき社会主義」(玉村 豊男)など読み返していたのですっかり頭が長旅東欧に。

嗚呼。さてどうしようかな。東欧よりも先に考えなくてはならない年末計画。

↓この本です。活字になってしまっていますが、原文ノートで読んでみたい。
腹をたてながら、トラブルに憤慨しながら、うまいものを探した喜びを感じたり、自分の観点でこの地域を考えたりしながら旅が続く。とても共感できる。時代はちょっと古いのですが。
私も記憶のために、ちゃんと旅日記はつけないと。

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2005.09.12

ブリヂストン美術館

週末、ブリヂストン美術館の企画展と常設展を見に行ってきた。

東京に住むようになって、最初に行った美術館がブリヂストン美術館。
それからここは印象派のコレクションが多く、モネ展をやったのを見に行ったこともある。それまで銀行のカレンダーで見ていたモネの「睡蓮」以外の世界を知り、その後ヨーロッパに美術館めぐりに出かけるきっかけにもなった。

ま、そんなことはどうでもよくて今回は「絵の中の二人」という企画展。
「二人」、つまり恋人とか親子といった関係や、物語の中の二人、画家とモデルといった二人という関係をモチーフにした作品をカテゴリ別にわけて展示。

ここの所蔵品が中心、とはいえこの他にも世の中には多くの二人をモチーフとした作品はあるので、これだけじゃあないといえばそうなのだがこうやってカテゴリにわけて並べ替えて見るのは視点が変わって面白い。
シャガールは個人的にあまり好きじゃ無いのだが、赤、青、黄の3連そろうと見ごたえありました。あとは個人的にリトグラフのベン・シャーンという作家のが気に入ったかな。発見。

作家とか時代ものの企画は多いが、このような「二人」とか、5月にひろしま美術館で見た「描かれた禁断の果実 [りんごの秘密]」のように、描かれたモチーフを切り口にした企画が最近新鮮に感じる。

企画はもちろんだが、やはり常設展示がよかった。自分が好きな印象派を中心にコレクションがあるからだろうが。
他の美術館だと日本洋画と他の海外作品の落差が激しい展示が多いのだけど、ここは日本の洋画もベタなんじゃなくてセンスがいいのが集まっている。

音声ガイドも充実しておりまして全部聞いてたら3時間あっても回りきれません。
休日でも空いていて、椅子に座ってゆっくり見ることができる。

この作品の質と量で、800円は非常にお得です。

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2005.09.09

アイスクリーム屋台

200509nagasaki

長崎の中華街入口に現れた、緑色のアイス屋台。
昨晩、向田邦子の「学生アイス」を読んでいたところ、この長崎の緑色の屋台を思い出した。
中華街という色彩豊かな界隈の横でも、この若草色はよく目だっていた。

今日は9月9日、重陽の節句。
まだまだ暑くて菊って感じではありませんな。朝顔も咲いているし、アイス、かきごおりもまだまだうまい。

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2005.09.04

この夏の食事

8月は人と会ったり集まることが非常に多く、頻繁に食べていました。ここに白状します。
タイ料理、点心、沖縄料理、マーボー豆腐、カレー、おでんの名店で舌鼓などなど・・・もちろん自分の肉がしっかり増えたのは言うまでもありません。

そんな中、この夏のワタシの数少ない自作メニューを公開。

●タコとシシトウのパスタ
これは一番最近作ったもの。店で一度食べ、家でも試した。
オリーブオイルとにんにく、鷹の爪で炒めるだけ。
シシトウは焼肉だけの出番かと思いきや、タコとオリーブオイルと合うのだな。この夏最大の発見でした。なかなかよかった。パスタ抜きでもおつまみになっていい。

●なすの煮浸し
なすに切り込みを入れ、ダシと醤油、みりん(酒)で煮るだけ。
煮汁につけたまま冷やして食べたほうがおいしかった。というわけで翌日が食べごろ?
簡単だったので何度も作った。でも弁当には入れられないのが難点。

●オクラと大根おろし
小口切りにした茹でオクラ、大根おろしを混ぜる。スダチとかカボス、レモンなどの柑橘類をじゃーっとかけてしばし冷蔵庫で冷やす。
したらば! 大根おろしにもネバネバが出て実にずるずるっと旨い。醤油を少し。
これは檀一雄の本に出ていたものです。

●冷や汁
味噌を冷えたダシでといて、すり胡麻を入れる。塩揉みした輪切りきゅうりを入れる。
アジの開きをほぐして、入れる。みょうがを入れる。
最後にそうめんも入れる。(骨に注意)
これはアジの開きをほぐすのが面倒だけど、私は食べながら(行儀悪い)やりました。はい。

●ゴーヤのおひたし
ほんのちょっと塩ゆでして、かつお節とみょうがと醤油で。
これも簡単だから毎日のように食べていた。飽きたら卵とじにしてオムレツにしました。


だいたいこんなものを作り、あとは暑いのでオクラとトマトばかり食べておりました。
オクラが好きなのだけれど、たまに作る弁当のおかずにも最適なので毎日買ってしまいましたよ。(入れるだけで済むので:笑)
それから、じゃこ天。少し高いけれど最近スーパーでパック入りがたまに手に入るようになった。少し炙ったらおいしい。

そろそろ肉を落とさねば。

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2005.09.02

銭湯へ

この前、銭湯のことを書いたところ銭湯につかりたくなった。
温泉よりも銭湯のほうが好きなのだ、私。
そこで阿佐ヶ谷駅から見える開楽湯へ、仕事帰りに寄る。

阿佐ヶ谷駅のすぐ近く、住宅街の真ん中にその銭湯はある。どっしりとした破風造で、東京の典型的な銭湯。先日たてもの園で見た子宝湯と似ている。
だが富士山は書いていない。その代わり男女風呂の仕切り壁にタイル絵というのか、洋風の絵が描かれている。なぜか洋風の田園風景というミスマッチ感が面白い。

客はおばあさんと私だけ。男風呂はおじいさん同士の楽しそうな会話、だが耳が遠いのかやたら声がでかい会話が聞こえてくる。

広い風呂は手足が思い切り伸ばせるからええなー
タイルがつるつるしてタイルの風呂はきもちええー
天井が高いのも気分がええなー 

仕事で立場だけお偉いさんにムカつくこと言われたりしたとか、忘れてお湯でぷかぷか。
週末何しようか? 今週は服でも見に行こうか。そんなことを考えて湯船を出たり入ったり。
東京のお風呂はお湯があちくてあちくて長湯があまりできないのが残念。


おばあさんと入れ替わりにインド系の女性が入ってきた。
銭湯は慣れているようで(でも洗い場では体をサロンみたいなので覆っていたが)、長い髪を水(お湯ではなく)で洗っていた。

東南アジアでは女性が水場や川で長い髪を洗っていたりするのをよく見かける。
そのたたずまいは実に美しいのだが、彼女たちは基本的に服を着て水浴びをする。服を脱いで、、、ということは壁を乗り越えるのが大変だったんじゃないかと察する。
日本人がニイハオ便所を乗り越える以上の問題だと。。。

湯上りに涼んでいると番台のおばさんと男湯の人が話をしているのが聞こえた。アジアのどこかからの留学生で、常連らしい。中央線という土地柄か多国籍かつ、年齢層の広い銭湯風景。

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