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March 2006

2006.03.26

長い旅、そして経由地

2月、3月と回転しているのに、ずいぶん過去になってしまったスリランカの話しがまだ全然終わってないのだよな。

この1月の旅は帰り道に、バンコクと香港に降りた。
200603thai
コロンボの最後でちょっと体調を崩し、バンコクでは昼寝のあと(暖かいところの昼寝は本当に最高だ。私はタイでの昼寝が一番好きだ)、いつものようにチャオプラヤーEXPにのってひたすら川下り。どこへいくわけでもない、ただ乗っているだけだ。
・・・ただ怠惰にすごしてしまったのだが、都会でありながらもどこか悠長な、のんびりしたタイらしさを楽しんだ。タイはご飯の選択肢も多いし(つまりカレー以外にもいっぱいあるってことです)、「みんなの顔も白いなあー」などと。
次に行った香港は、旧正月前の町の賑わいにこっちまで気分が高揚し、在住の知人に連れられての食事を楽しんだ。
200603HK-NYear
どれもどれも楽しかった。

しかし。スリランカの旅行の強い印象が、この経由旅でちょっと薄れてしまったかなという気もしないではない。
もちろんバンコクも香港も「目的地」ではあるのだが、同じ料金で立ち寄れるから自分としては「ついでに欲張りトッピング」的な旅先であった。
最大目的地であったはずのスリランカの印象がスリランカを離れたときよりは若干、弱まっていた。香港から成田への機内でスリランカでつけていた日記を読み返しつつ、そう感じざるをえなかった。

最近は長旅をしていないので、生息地→唯一の目的地→生息地というパターンが多い。そのため目的地の強い印象をそのまま持って帰国することが多い。
凝縮された、濃い思いを生息地に持って帰り、箱からすべてをつかみ出すようにして一度にいろんなことを思い出す。
一方で長旅は次へ次へ、いろいろな旅先での印象を抱えつつも次の新しい印象を重ねていく。帰ってきてから、つかみ出すのではなく、箱の中に入った紐をたぐったり、ある1本を引っ張ってみたり、断片的に、ゆっくりじっくり思い出す。

これはあくまでも私の場合。
短い旅の感覚に慣れすぎたまま、久しぶりにちょっと長めの旅行をして、いろんなところをめぐって(それも3箇所全く違う場所)、思い出をどかっと箱からつかみ出そうとしたらいつものようにドカンと全部一気にに出てこず、あれっと戸惑っている、という感じがしたな。


引っ越し荷物が片付かないままちょっと旅の思い出の品々を眺めてしまいました。

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2006.03.25

スリランカの海

200603Sri-sea
ニゴンボはコロンボの北にあるビーチエリア。
津波のときは相当被害が出たのでは無いかと思っていたが、ニゴンボでは被害は少なかったそうだ。とはいえ、海岸沿いのいくつかのゲストハウスはいくつか損傷をうけたようで新しい塀や建物が見受けられた。

人々は海と暮らす。朝は漁に、午後は子ども達の遊び場、夕方は家族の夕涼み。
200603Sri-sea-cow
海岸沿いを歩く牛なんて初めて見た。

200603Sri-train
ここはコロンボ。
コロンボ市内は一部大きな被害が出たというが、鉄道は復旧して海岸沿いを南に向かう線路が続いていた。今度は南部のゴールにも行ってみたい。

200603sunset
夕暮れ時。
日が沈んで真っ暗になるまで、子ども達は砂浜でクリケットに熱心に興じていた。この国の人は本当にクリケットが好きだ。


引っ越し作業からちょっと現実逃避。(笑)

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2006.03.22

コロニアルホテル

アジア各地にコロニアルホテル、というものがある。
歴史的に植民地支配された国に必ずあり、最も伝統のあるホテルであったりする。その成り立ちについてはいろいろあるが、そのホテルの持つ雰囲気、重厚さは訪れる価値があると思う。
といっても、私がコロニアルホテルなんかに最初に足を踏み入れたのはミャンマーにおいてだった。それまでそんなところになんか入れないよ、と勝手に思っていたのだが、道中仲良くなった旅行者にすすめられて帰国の飛行機に乗る前に二人で行ってみたのだった。
雰囲気はすばらしく、お茶だけでも十分楽しめるな、そんなに高くない(ここだけは日本の感覚で物を考えるのはなぜだろう)ことが分かったので、それ以来コロニアルホテル(や、それに類するレストハウスとか)がある場所へ行ったときは訪れるようになった。

というわけでコロンボで一番歴史がある「ゴールフェイスホテル」でビールを一杯。スリランカだし、本当なら紅茶だと思ったのだが、暑かったので。(笑) 重厚なコロニアル様式の空間は静かで寛げた。西洋人老人ツアー客と、ハイクラスなスリランカ人(きっとものすごーいお金持ちでスリランカ経済を握っている人たちに違いないと推測)を眺めつつ、一杯。
200602Gallefacehotel

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2006.03.21

甘い乳製品

もともと乳製品が好きなので、キャンディ繁華街でこの牛マークの瓶に吸い寄せられてしまった。甘〜〜〜いバニラミルク、チョコミルク、ソフトクリームはチョコレート。
甘すぎですがヒリヒリするカレーのあとなら結構いけます。でも飲み干すのは多くて苦労(笑

200603milk


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2006.03.18

遺跡で会う人

遺跡で会う人。まず同じ外国人旅行者。その次。ローカル旅行者。そして、その遺跡で何をするわけでもないのだが、掃除をするわけでもモノを売るわけでもなさそうで、でもずっといる人。

200603polon-iseki
このおじさんはポロンナルワのガル・ヴィハーラで大きなアーナンダーと涅槃像の前にある岩の上でずっと新聞を読んでいた。私は岩の上から仏像を眺めていたのだが、このおじさんなにやってんだろ、と目の隅でずっと追っていたのだった。
すると、ローカル旅行者が来ると、、、いつの間にやら彼等のところまで行ってなにやら熱心に説明しているではないか。彼は毎日ここにずっとこうやって佇んでいるのだろうか?

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2006.03.17

水牛ヨーグルト

内陸では観光地ばかり旅をしていた。
遺跡のある町は新市街と旧市街が分かれていてマーケットや繁華街は新市街にあったりすることが多い。旅行者が出入りするのはそういったところから遠いので、「なんだか今ひとつ、地元の人が食べているものとか市場が見えない」ようなもどかしい気がしていた。(あるんですけどね、もちろん。スナックスタンドも、安食堂も)

カードは水牛で作ったヨーグルト。ロンプラには「その入れ物をあなたは持ち帰りたくなるであろう」と書いてあった。なのに私はなかなかそのカードを売っているところに出会わない。プラスチック容器に入ったふつうのヨーグルトは売っているのだが、私が探しているのはこれじゃないんだよなあ、きっと地元の人の繁華街や市場に行かないとだめなんだろうと思った。スーパーで巨大な土器に入ったカードはあったが、でかすぎる。

そうしてようやく見つけた小さなカード。
ミルクスタンドといった牛乳屋の軒先で食べたり買ったりできる。
平べったい茶色い土器。それに蜜をかけてくれる・・・濃厚だ。蜜もおいしい。
200501yogurt
カレーを食べる以外にも甘い紅茶、胃にやさしいカード、こうやって胃を守っているのか。それにしても健康的な食生活。
結局このカード容器は洗って持って帰ってきた。さあ何を入れようかな。

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2006.03.12

旅とは基本的に疲れるもの(2)

暑い、満員、眠い。あとどれぐらいかかるのか分からない。(前編参照

そんな状態のバスの中で私は「旅行というのは根本的に疲れるものなんだ」という村上春樹の『辺境・近境』の一節を、いつものように、思い出していた。
私もこれは絶対的な真実としてわかっている。
旅とは思うようにはいかないもの。想定外だらけ。事故。見込み違い。疲弊。
その日も朝から予定通りにはいってないし、私はなんでなんでこんな暑い、汗だく、大変な思いをしてバスにゆられているんだろう。
好き好んでやってるんだけど、だいたい旅好きって何ですかいな、けったいな輩だ、信じられん趣味だ、、、ああ冷たいビールが呑みたいよう、ひたすらビールを頭で描きながら、暑さでぼおおっとしながら思っていた。

こんなことは旅の都度、遭遇する。去年もあった。
なのについつい忘れてしまって旅に出てしまう。そしてこの日のような時に、ハタと思い出すのである。まただなあ、と。

普通なら、まあそこで私の堂々回りは終わるのだが、その日はちょっと違った。
こういう思いがめんどくさくて、人はこういう旅を卒業して行くのかな、とふと思ったのである。
たしかにしなくていい苦労なのである。ちょっとお金出して、タクシー乗ったりすりゃいいだけの話なのである。出せない金ではないんだから。
「時間短縮」という目的ではなくて、「めんどくさいことをしない」という目的でちょっとお金を積む。旅スタイルの変換ってやつか。
以前筋金入りのバックパッカーの男性が「もうバックパッカー的な旅行なんて」と言ったことがあった。もちろん理解できなかった私はすごく衝撃を受けたのだけれど(全然わからなかった)、ああ、こういうことなのかなと今さらながらふと思い出した。
何度も忘れて同じ事を繰り返す自分は、変換しそうにはないような気がするが。

結局、その日は満員のまま3時間揺られて午後5時頃にニゴンボに何ごともなく到着した。
バスの中では大変だとかいいつつ、居眠りしたり、まわりのおばちゃんとおしゃべりもした。
なんだかんだといって着いたんだからいいわな、とオート三輪を拾ってビーチ沿いの小さなゲストハウスを適当に決め(適当に決めたところだったが、人も楽しくてすごくよかった)、なんだかんだといって美しいサンセットが見れそうだからいいじゃないか、すぐ近くのホテルのオープンテラスでビールをぐびっと呑んで極楽気分、さらにはほんとうにきれいなサンセットが見れたので、本当によかったじゃないか。またビールを飲んで満足して眠った。
200602sunset

しかし、こう最後にうまくいくのは珍しいのも、旅の真理なのだよね(笑

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2006.03.11

旅とは基本的に疲れるもの(1)

旅とは基本的に思い通りにいかない。そして疲れる。
忘れがちなのだが、忘れがちってことは別に気にしていない裏返しでもある。
ちょっと長いけどこの話を。

その日は、朝7時のICバスでヌワラエリヤからコロンボへ行くつもりだった。無事バスをつかまえ、出だしは順調だった。
200602srilanka_road
茶畑に囲まれたくねくねした山道をキャンディ方向に2時間半ほど走っただろうか。うとうとしていたのだが、車に異変を感じた。後輪がぐらついている感じがするのだ。スピードも落ちている。
おかしい。車掌は慌てている。
10分ほどしてキャンディまでそう遠くない標識が見えたところで、いっそうバスはぐらつきはじめた。
・・・確実に故障だ。
他の客はほとんど乗っていたが私は身の恐怖を感じるので、車掌に下ろしてくれと言った。ここならキャンディまですぐ戻れるから、キャンディ始発のバスを捕まえればいい。まだ10時過ぎだ。
ちょっと先まで行ってしまったが、しばらくごねていた車掌にお金を返してもらい(妥当な額を返してくるあたり、スリランカってまともだ)私は降りた。

旅においてバス故障なんてよくある話。キャンディという大きな都市近くでなんとかなるし、まだ午前10時。こんなのトラブルのうちには入らないな、などと思いながらキャンディまでバスに揺られた。20分もかからなかった。

バスステーションは妙に混雑していた。「コロンボ行きはこの列の後ろに並んで」と言われた。
列を辿ると・・・どこまでこの列は続くのか??

帰省ラッシュ」なのだと即座に理解した。
スリランカは祝日と週末が重なり、その日は「ロングホリデー最終日」だったのである。
ローカルバスも長蛇の列、民営バスも駅の方まで列が続き、ICバスも何時間たったら乗れるのか、次のバスがいつ来るのかも全く分からない。
その日は運悪く?天候が回復し、汗だくでザックを背負い、うろうろ。このままキャンディにいてもいいかもしれないが既に来たし、別にする事がない。コロンボが無理ならニゴンボはどうだ!・・・しかしニゴンボも長蛇の列であった。
では最初の日、乗り換えに立ち寄った交通の要所・クルネーガラはどうだ! あそこなら別の街へいくバスもさがせるはず。バス整理をしているオジサンに聞いたら
「なにしに行くんだ、クルネーガラに(不審げ)。バスが来た(ほんとにちょうど来た)、あれだ!」
とりあえずクルネーガラまで行くことに。

1時間少々、エアコンバスで快適に揺られてクルネーガラ着。実に快適であった。
一応、ちょっとした希望をもってコロンボ行きを見たらやはりここでもバスステーションの端まで人が並んでいた。無理だな、コロンボは諦めよう。ジンジャービール(単なる甘い炭酸飲料)を呑みながら、ビーチエリアのニゴンボに行こう、と考えた。ニゴンボまではローカルバス、並んでいるようだがそう多くはない。
なかなか出発しないなあと思っているうちに人はどんどん乗ってきて、出発前から朝の埼京線状態になってしまった。座れたものの立ち客に圧迫されて、こっちも大変な状態である。
午後2時、出発。車掌はそんな埼京線状態の車内できちんと運賃を回収し、私たち座っている人は、立っている人の荷物を持たされ(スリランカではわりと普通である)、座っているのにだらだら汗がでる。
暑い。眠い。一体いつバスはニゴンボにつくのか。この状態は何時間続くのか。

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追記。
完全週1度の出勤ペースになってます。しばらくこのペースになりそうです。
にもかかわらず訪問いただいた方、いつもながらありがとうございます。

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2006.03.05

スリランカで寺めぐり

200602terameguri
スリランカはぞうり履きが便利。
どんな仏塔、寺でも絶対に靴を脱がねばならないし、突然の雨も多いからだ。

いろんな仏教遺跡や仏教国を回ったけれど、スリランカはその中でもかなり厳しい国だと思う。写真をとる位置、帽子を取る(スカーフも)、靴(靴下はいい)はかならず脱ぐこと。ふつうの人が注意しているほどだ。
キャンディの仏歯寺テロ事件にあるように宗教施設がターゲットとされたこともあり、入り口の小部屋でボディーチェックをされる寺もわりとある。
そんな一見ものものしい警備をくぐれば熱心に祈りをささげる人々がいっぱいだった。
200602teramgeuri2

200602terameguri3

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