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2006.03.12

旅とは基本的に疲れるもの(2)

暑い、満員、眠い。あとどれぐらいかかるのか分からない。(前編参照

そんな状態のバスの中で私は「旅行というのは根本的に疲れるものなんだ」という村上春樹の『辺境・近境』の一節を、いつものように、思い出していた。
私もこれは絶対的な真実としてわかっている。
旅とは思うようにはいかないもの。想定外だらけ。事故。見込み違い。疲弊。
その日も朝から予定通りにはいってないし、私はなんでなんでこんな暑い、汗だく、大変な思いをしてバスにゆられているんだろう。
好き好んでやってるんだけど、だいたい旅好きって何ですかいな、けったいな輩だ、信じられん趣味だ、、、ああ冷たいビールが呑みたいよう、ひたすらビールを頭で描きながら、暑さでぼおおっとしながら思っていた。

こんなことは旅の都度、遭遇する。去年もあった。
なのについつい忘れてしまって旅に出てしまう。そしてこの日のような時に、ハタと思い出すのである。まただなあ、と。

普通なら、まあそこで私の堂々回りは終わるのだが、その日はちょっと違った。
こういう思いがめんどくさくて、人はこういう旅を卒業して行くのかな、とふと思ったのである。
たしかにしなくていい苦労なのである。ちょっとお金出して、タクシー乗ったりすりゃいいだけの話なのである。出せない金ではないんだから。
「時間短縮」という目的ではなくて、「めんどくさいことをしない」という目的でちょっとお金を積む。旅スタイルの変換ってやつか。
以前筋金入りのバックパッカーの男性が「もうバックパッカー的な旅行なんて」と言ったことがあった。もちろん理解できなかった私はすごく衝撃を受けたのだけれど(全然わからなかった)、ああ、こういうことなのかなと今さらながらふと思い出した。
何度も忘れて同じ事を繰り返す自分は、変換しそうにはないような気がするが。

結局、その日は満員のまま3時間揺られて午後5時頃にニゴンボに何ごともなく到着した。
バスの中では大変だとかいいつつ、居眠りしたり、まわりのおばちゃんとおしゃべりもした。
なんだかんだといって着いたんだからいいわな、とオート三輪を拾ってビーチ沿いの小さなゲストハウスを適当に決め(適当に決めたところだったが、人も楽しくてすごくよかった)、なんだかんだといって美しいサンセットが見れそうだからいいじゃないか、すぐ近くのホテルのオープンテラスでビールをぐびっと呑んで極楽気分、さらにはほんとうにきれいなサンセットが見れたので、本当によかったじゃないか。またビールを飲んで満足して眠った。
200602sunset

しかし、こう最後にうまくいくのは珍しいのも、旅の真理なのだよね(笑

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Comments

旅って本当に疲れますよね(笑)。
疲れるし、キツイのに、また不思議と
行きたくなってしまうものです(笑)。

Posted by: Mark | 2006.03.13 at 14:11

それも何度も行ってしまったりするわけです。
中国いきたいなあ。。。(笑)

Posted by: 本人です | 2006.03.14 at 23:45

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