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2006.07.25

カンボジアへ。そして一頭のイルカ。

夜中激しく雨は降ったようだが、朝には止んでいた。
8時前、カンボジアツアー参加者は徐々に集合。先にきていたデンマーク、スイス、オーストラリアのヤツらと挨拶を交わした。渡し船でバンナカサンへ向かい、そこから屋根付きワゴン車で出発。合計14人になった。
30分ほども揺られると最初のポイントでカンボジア側の車に乗り換えた。途中までよかった鋪装の道路だが、この先突然泥道に変わり、原生林の中をいくような道路に変わった。

10時にはラオス側イミグレーションに。
森の中の小屋。それがラオスのイミグレだった。
そこに旅行人がつめかけスタンプをねだる。公然賄賂1ドル付である。
小屋の後ろではバドミントンに興じるイミグレの人たちがいた。
200609laoborder
なぜかブレてしまったのですが、小屋っぷりを強調するためのせておきます。


また車にもどり、15分ほど森の中をまた進む。もちろん泥道である。クレーターをさけてゆっくりと進む。するとぱっと森が終わり、カンボジアのイミグレが見えた。
ビザオンアライバル、ビザ取得可能。私は東京で取ってきたのだが、ここでの大丈夫らしい。他の旅行者と話しをしながらダラダラと他の人を待つ。
砂利道が続き、ローカルの人々が時折行き交う。
200609gate
犬も寝そべるのどかなカンボジア側ゲート前。

ふと自転車にのった旅行者二人連れが見えた。話しを聞くと、カナダ人のカップル、1か月かけてビエンチャンからここまでチャリで来たのだという。ここから2週間ぐらいかけてシアヌークビルまで抜けるつもりだ、と言っていた。ラオス南部は比較的穏やかだから、こういう旅も楽しそうだ。

たっぷり1時間近くかかって全ての人にビザが出て、出発。イスラエリーが少しゴネていたようだが、とりあえず話がまとまったらしく出発である。
200609camboborder

ストゥントレンへは渡し船で町へ渡った。下流に大きな橋ができつつあったので来年には船に乗らなくてもよいのかもしれない。
あっけなく、しかも簡単に、ラオスからカンボジアに抜けることができた。
正直拍子抜けではあった。まあ何を期待していたわけではないが。
一昨年の話だと、国境から車チャーターといったのが大変だった、高かったと聞いていたのだが、カンボジアもベトナムのようなツアー化が進んで旅行者が行きやすくなっている。

昼も回っていたので、このツアーをアレンジしている代理店の軒先にあるカフェで昼ご飯になった。あまりうまくはないが1ドル。ツーリスト料金ってやつだろう。隣に座ったイスラエリーは白飯に醤油とチリソースをかけて食べていた。貧乏旅行徹底である。
ここでプノンペン・シェムリアップ行きとクラチエ行きで車が別れた。
14時、クラチエ行きのワゴン車で出発した。一緒だったのはスイスのミハエル(でもモルジブ在住)とオーストラリアのフィリップ。フィリップの発音はワタシには聞き取るのが相当難しい。

途中まで鋪装された道路だったが、すぐに赤土の道に変わり、のどかというよりも発展途上の農村地帯が広がった。家々は高床式のバンガロータイプ、簡単な木造である。そして壁はセメントや土のはいっていたビニール袋で覆われている家が多い。雨をしのぐためだと思うが、貧しいのだろう。
でも子どもは多い。すっぱだかの子どもが走り回っている。
しばらく走ると、ちゃんとした木造の家が増えととのった農村田園地帯が広がるようになった。しかし道はずっと赤土。ただクレーター状といってもそんなにひどくはなく、普通に走れる程度だ。
2時間ほどで鋪装された道に出て、クラチエ着。

ゲストハウスは前にフィリップが泊まったことがあるという4ドルのところにした。NGO関係者が多いらしく、設備はちゃんとしている。
「イルカ見にいこうよ」
ミハエルが壁のドルフィンツアーというのを指差しながら言った。そう、私もイルカ目当てなのである。バイクで30分ぐらいのところに村があり、そこからボートでイルカが見れるらしい。
ラオスのシーパンドンもイルカツアーがあるが、見れる確率は非常に低い。しかし、ここクラチエの村からはほぼ100%の確率で見れると聞いていた。

早速バイタクをチャーターしてもらう。往復4ドル。
川沿いの道路に広がる村々を走りぬける。カンボジアの集落に必ずあるのが政党の集会所だ。
イルカが見えるポイントは国立公園らしく入場料2ドル、ボート代5ドルと明記されている。合算すると結構、高くつく。
しかし。もう時間は5時前。曇ってきた。今日もスコールなのかもしれない。「来るのが遅すぎる」とチケット売り場の青年が言う。一番いいのは朝、早朝なのだそうだ。
船頭が「雨が降りそうだから長くは居られないが、さっきも居たから多分見れると思うよ」(チケット売り場の青年の通訳)ということで、私らは早速乗り込んだ。

もともとはメコン川に川イルカは多数生息していたのだそうだ。クラチエの町中からも見えたらしい。しかし内戦などでイルカは追われ、今はこの村の近辺に住んでいるだけなのだとか。
川の中州の方へ船はエンジン音をたてて進む。このへんは漁師も多く、漁船がちょうど戻ってくるところだった。
雲もあっという間に空の半分を覆ってきた。
すると船頭が、右手の方角を指差した。
ほんの5メートル先、一頭のイルカが水面上で弧を描いた。
黒く、つやつやした背がしなやかにジャンプした。
あっと言う間の一瞬だった。

次の瞬間には大粒の雨が降り始め、船は戻りはじめた。
たった一頭ではあったが、こんなに近くで見れるとは。
スコールはますます激しく。建物の蔭で物売りの子や、バイタクのお兄ちゃん、他の観光客と一緒に雨宿りすること40分。
少し小降りになってきたのを見計らい、バイタクで来た道を戻った。

日が暮れても6年前感じたカンボジアの殺伐とした雰囲気とは程遠く、小さなナイトマーケットやひとがぶらぶらと川沿いを歩くのんびりした田舎町だった。

8/6記

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