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February 2009

2009.02.21

インドで動画をいくつか

南インドの旅行の間、デジカメの動画機能でいくつか録画してみた。時間は短いですが・・・


南インドの渋滞。


マハーバリプラムの魚市場でおばちゃん仕事中


カーニャクマリ、日没の浜辺で。

※GX100の動画機能

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2009.02.19

トリヴァンドラムでコーヒーを

朝日を見た後、いよいよケララ州へ。
カーニャクマリを出てナガルコイルで乗り換え車窓を眺めたりうとうとしていたりしたのだが、はっと目を覚ますとバスの中はあふれんばかりの乗客を乗せてギュウギュウになっていた。こんな大混雑の中でサリーがよく乱れたりしないもんだなーと感心したりしていたが、座っている私が圧迫されるほど。そのまま州を超えて、ケララ州の州都トリヴァンドラムに到着した。

Trivandrum

トリヴァンドラムは教会が多い

メインストリートに出ると州都らしく銀行やら整然とした通りになっていたが、街の通りにも緑が多く、キリスト教会が多いどこか西洋的な明るさも感じる都会だ。小さな市場を覗いたり、駅の反対側にあるヒンズー寺院やその周りの古い町歩きを楽しんだ。
歩いていると、政治集会や婦人集会などが開かれてデモをしたり、なにやら演説をしたりとアツい感じの集まりもあった。帰国していろいろネットでみていたら、この州は教育水準が高く英語も通じる率が高い、そして政治的には共産党が強い、など。なるほどね、と思う部分もあった。
また街角にはアーユルベーダの薬局が見られた。私はアーユルベーダのこともほとんど知らないので素通りなのだが、時折店先でも香ったハーブの香りは気持ちがよかった。

この町にきて最初に驚くのはバスステーションの横に、円筒型で△型に多数の窓が開いた不思議な建物があること。これはインディアンコーヒーハウスというチェーン店なのだが、これが象徴しているようにここまでくるとコーヒーがチャイよりももっとポピュラーになってきた。バス停横のスタンドでも、何も言わず「1つね」とだけ伝えるとコーヒーが出てきた。
Indian coffe house/Trivandrum

Indian coffe house/Trivandrum
インディアンコーヒーハウスでは、ちょっと高いが座って飲めるのがありがたい。さらにコスチュームがなかなか面白い。水兵さんみたいな格好をしたひともいる。コーチンにつくまでどの街にもあり、夜9時ぐらいまで開いているので重宝。毎晩のチャイ生活がコーヒーにとって代わられた。

そして・・・出来心でメインストリート沿いで見かけたコーヒー豆屋でコーヒーを買い込み、荷物を重くしてしまったのだった。現在、毎朝ミルクコーヒー生活です。


■トリヴァンドラム
駅近くには多数中級ホテルからロッジまでいろいろあった。ロッジは値段が230ルピー、明るい大学の寮風なのだが、部屋は広く一人がけソファ付、コットンの掛布付きとこれまでの中でもっともいい部屋! しかし、夜は裏の広場が屋台になっていたのは盲点でした。便座の高さが中途半端で膝の高さ半分ぐらい。これは座れということか、乗れという意味なのか、しばし考えた。
この街の旅行代理店でコーチンからチェンナイ行きの航空券を購入。(列車は空席待ちなど絶望的だと思ったので、空路にした) 聞いたら空港までも近いことがわかった。

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2009.02.18

インド最南端の日の出

カーニャクマリの日没のあと、次の行動は「早寝、早起き、サンライズ」。朝5時半に目を覚まし、カメラをエコバッグにいれて部屋を出た。いや、東側に部屋が取れていれば、そんなことはしなくてよかったのだが・・・日の出を優雅に部屋で眺めたいなあ。(以上妄想。そしてどこにおいても実現しない)

とはいえ、ホテルは東側。
ロビーの窓をみると鮮やかなブルーとオレンジの日の出直前の美しい空が広がっていた。

Sunrise, kanyakumari/cape comorin.日の出

冬の空で日没後、こんな色に染まることがある。日の出でもこんな色になるんだね。青とオレンジのコントラストが好きだ。

Sunrise, kanyakumari/cape comorin

向こう何千キロと陸がない、3つが交わる海からゆっくり現れた太陽。

そういえば。
ふと思ったのは「日の出を海で」というのは、日本以外ではないということ。
アンコールワットやバガンなど遺跡で日の出待ちをすることはあるけれど、東の海から上る太陽を見るのは、海外旅行では初めて(のはず)。というのも、東側に海がある国にはほとんど行ったことがないからだ。
思えば、スリランカも西側にいったし、アドリア海も西側ばっかりしか行っていないし、スペイン・ポルトガルも西向き。

思えば、私はずいぶん東の国から来たんだなあ。

東に向かう旅もいいかもしれないな。(って、どこだろうか・・・)

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2009.02.16

一瞬だけ春が。一足先の桜

花粉が舞い始めたと同時に一瞬だけ春がやってきた。

200902shimokamo2

週末、満開の河津桜を見に南伊豆町へ行ってきた。ここは菜の花と河津桜が楽しめる場所。

200902shimokamo

Photo:GX100

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2009.02.15

3つの海が交わるところへ。カーニャクマリ

前の日にマドゥライに一日とどまり静養したおかげか、具合はすっかりよくなっていた。
朝6時半、大きな日の出をみながら郊外のバスステーションに向かい7時半発のカーニャクマリ行きにのった。英語ではCape Comorin(コモリン岬)、3つの海が交わるインド最南端へ向かうのだ。
朝は少々寒い。バスの窓の鎧がほとんどおろされているのは、みんな寒いからなだろう。インドの人ほど肌が強くないらしい私はフリースに袖を通した。
バスは9時半に一度、10分程度休憩しチャイを飲む。これまでに乗ったバスは休憩がなかったのだが、さすがに5,6時間走るバスの場合はこういった休憩を取るようだ。
昼を過ぎた頃から見え始めたのが風力発電のおびただしいプロペラ。壮観だった。その近くの点在する小さな集落にはキリスト教会が目立ち、建物がパステルカラーで塗られた静かなたたずまい。こんな街に降りてぶらぶらしてみたい。
そのパステルカラーで目立つのが、薄いブルーとパープルがあわさったような色。淡い藤色というのか、英語の語感ならばブルームーンって感じだろうか。とても美しい微妙なカラーで塗られた家は強い太陽に照らされて、そこだけはまるで地中海やギリシャの街のような雰囲気にみえた。

カーニャクマリの手前の街、ナガルコイルに着いたのが午後1時過ぎ。そこからたくさんの乗客が乗ってきた。隣には日曜日だからか晴れ着を着た女の子が座り、興味津々とばかりに私の名前やらいろいろ聞いてきたが、なんとなくこの会話に食傷気味だった私は適当に受け流した。みんな海に行くらしく、楽しそうであるがなにやらちょっと騒々しい。(しかし彼らとはその後ビーチで会ってしまい、私としては若干気まずい思いをしたのだった。)

2時頃カーニャクマリ到着。週末ということもあってか観光客が多いようでインド人が多いLodgeには「Full」とあっさり断られ、ちょっと高そうな海沿いのホテルに当たったら「1200ルピー」と言うではないか。高いといっても500ぐらいだろうと思っていたので驚愕。とはいえその部屋は5Fにあり、廊下から見える海は絶景。日の出がきれいに見えそうだった。
さすがに観光地だからか・・・と思ったがその1200ルピーにすぐにうなずくことができず、ほかを2つ拝見した。しかしもっと高くてあまりよい部屋ではなかった。じゃあ最初のホテルに戻るかと戻ったのだが、
「OH! Room has gone!」とフロントのオヤジが笑いながら言った。残念といった感情以前にこの英語に「うまいこというなあ」と思わず大笑いしてしまった。
後2部屋しかないよ、といわれさっきよりも条件の悪い部屋を多少値引きしてもらって泊まることに。
どうもカーニャクマリは徹底的観光地でホテルは高いようだった。

岬の先には2つ島があり、船にのって行ける。しかし、船に乗るには長蛇の列!ほとんどインドの観光客だと思うが、20分もまってようやく船に乗れた。
cape comorin

特に島は何もないのだが、今度は帰る船への長い行列が待っていた。なんと、島をぐるっと半周するほどの長さになっていたのだ。厚かましく割り込みしてきたり、ちょっとしたケンカが始まったりと行列ならでは光景が始まっていたが、自分に苛々しないと言い聞かせる。ここはインドなんだよ、と。

浜辺にはチャイ屋台やアイスクリーム屋台やらも出て、岬のヒンズー寺院のまわりはまるで祭り会場みたい。狭い浜辺にぎっしりと観光客が押し寄せている。この国では、人の集まるところはすべて祭みたいになるようだ。夕日をゆっくり眺めよう、そんな幻想は吹き飛ばされて夕日を眺める場所を確保するだけで精一杯だ。
3つの海が交わるカーニャクマリの夕暮れ。sunset, kanyakumari/cape comorin
とはいえ、3つの海が交わるインド最南端で夕暮れを見るというのはこれまでの夕日鑑賞のなかでも、感動的なことだった。
なんといってもこの海の向こうには何千キロも陸はないのだ。まさに地の果てで太陽が沈むのを見る。その太陽は、翌朝、いま座っている後ろから顔を出す。インドの南端で、太陽の大きさと海の大きさ感じた夕暮れ時。


穏やかな気持ちで一日を締めくくる・・・しかし夕日が終わるとまた一斉に街に戻るためまた道が大渋滞なのだった。ぞろぞろぞろ・・・自分の希望と反対方向にずるずる流されて行かざるを得ない。おなかがすいた、早く進みたいのだがインド人たちはその間にある乾物屋や、5ルピーショップ(百均みたいなもの)を楽しそうにうろうろする。
この町では、観光客が多いからチキンと書かれた北インドの食堂などがいろいろ見受けられる。私はせっかく菜食を続けているのだからと、混み合ったベジレストランでミールスを食べた。パパドゥが塩加減絶妙、これまでの中でナンバーワンだ。

当初予定ではこの3つの海が交わるところで2泊するのもいいなあなどと思っていたのだが、いやいやこのホテルの高さと観光客の数にそれは無理だと悟り、明日はトリヴァンドラムに行くことにした。

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2009.02.14

マドゥライでやっと見えてきた。

チェンナイは大都市。そして次に入ったマハーバリプラムは西洋人好みの旅行タウン、タンジャブールは小さい観光都市だったせいか。もう数日たつのに何か旅が薄っぺらいと感じていた。
寺巡りや、バナナの葉っぱの上での食事で「南インドに来た!」と実感しているものの、現実感がまだ足りない。
それが市場が見えてこないといったことや、人の生活感が見えてこないからだ、と気がついたのはマドゥライに入ってからだった。

マドゥライも観光都市である。ミーナクシ寺院は大きな4つのゴプラムがあるお寺で、ヒンズー教徒が多数巡礼に訪れる。非常に楽しみにしてやって来たのだがなんと修復中・・・。全てのゴプラムがしっかりと椰子の葉っぱで覆われてしまっていたのだ。なんてことだ。
RIMG1663
とはいえ寺の中は縁日のように店が並び、人が楽しそうにうろうろしていてとても楽しかったが。
RIMG1667

しかしこの寺も見てしまった。あとはすることがない。それなら1泊で次へ進むかとも考えた。マドゥライは騒々しいのも事実で、お寺に続く道ぞいにあるホテルの部屋ではチャンチキチャンチキずっと何か音楽が通りから聞こえてくるし、窓の下ではクラクションが鳴り続けている。
しかし2日前の長いバス旅がこたえたのか、のどの具合が悪化し発熱してきていた。体調の方が重要だ。安いけれど清潔で快適なホテルに泊まっていることだし、マドゥライで2泊することを決めた。何もすることはないが、静養のほうが大事だと。

翌朝、朝食をとるためぶらぶらと通りに出た。ワダを次々と揚げているスナックスタンドで朝食を食べた。ここは観光地だが一歩筋を入れば下町のようだ。その路地伝いに歩き始めると・・・
色鮮やかなプラスチックの水瓶をもって水場に向かう人、走り回る子供、家の前に座って子供をあやすお爺さん、アイロンかけ屋さんが屋台を引いてくる。ごった返す野菜市場、大声で客に声をかけるオバチャン、運び人の邪魔をする牛。地元の人だらけのチャイ屋。カップをぶらさげて出前に向かう人。
路地裏のアイロン屋さん

Market in Madurai

街角の牛/Madurai

自分の旅がなにか薄っぺらいと思っていた理由がそこではっきりわかった。そう、その土地、その街を感じられるところを見ていなかったからだと。
限られた日数の旅は先を急ぎがちだ。でも、こうやって(病気によってでも)ちょっと足をとめて、何も求めず街をぶらっとしたときに見えてくるものかもしれない。


■マドゥライ旅情報
寺の周り、特に西側は土産物屋のおっさんたちが「~が見える!」などとさかんに誘ってくる。寺の東側の門前には市場があって、土産にできそうな布やら宗教仏具?がたくさんあってちょっと迷ってしまった。
バスステーションは郊外にあって、駅前からバスで20分ほど。寺院もみたいし、マドゥライはまた行ってみたい場所だ。

Photo;GX100

今日は2.14。Happy Valentine's Day!

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2009.02.11

寺で眼福。タンジャブール

タンジャブールで昨日見られなかったお寺へ朝から出向く。のどの具合はあまりよろしくないが、飴のホールズを舐めながらゲホゲホしながら歩いて向かう。
朝 7時前だというのに寺には大勢の人が。ヒンズー教徒は遠方から主要寺院に参拝にやってくるようで、男同士のケースもあったり、家族同士などがバスやら車で乗り付ける。特に男同士のグループで、一台のオートリキシャーに10人以上乗り込んで寺院に向かっている姿は圧巻だった。(ふつう2,3人で乗るものですが・・・)
tanjor

どうでもいいが、私はぷりっとした小尻が好きである。寺で喜ばしかったことは、そんな小尻男が多々あふれていたこと。それは誰かというと、巡礼者たち。彼らは寺にはいるときサロン一丁になるのだが、彼らのおしりがたまらなくプリティー。歩いて鍛えられている小尻、という感じで、タイ近辺の男子よりももっとぷりっとして形がよろしい人が多いように思われる。
「眼福じゃのぉ」と思いながら、寺院の近辺で彼らの尻を目で追ったのはいうまでもなく。(オヤジっぽい視線ですいませんね。)
というわけで、寺でヒンズーに対する知識を深めたりする余裕はまるでありません。
RIMG1634
どことなく、「あ~らよっと」的なポーズ。

王宮跡にも行けばよかったのだが、マドゥライまでもまた時間がかかりそうだ。朝食後早々にバスターミナルからマドゥライ行きに乗って出発した。

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2009.02.09

罵声と共に。タンジャブールまでの長いバス旅

マハーバリプラムで2泊、しっかり休んだ後は半日がかりの移動だ。マハーバリプラムは観光都市なのであまり長距離バスがないため、ポンディシェリーへ出て乗り継ぐことにした。

マハーバリプラムの街には長距離バスは寄ってくれないため、街の中心から北へ歩くこと15分、ジャンクションでバスを拾う。朝7時半、ポンディシェリー(みんなポンディと呼んでいた)行きのバスをつかまえた。朝は気温が下がるので窓なしバスだときついなーとおもったら窓ありのバス。とはいえドアはないので、涼しい風が吹き込んでくる。
インドのバスにつきものの、カーチェイス。まっすぐ前を向いているとあまり心臓にはよろしくない。クラクションを鳴らし続け、重いバスはくねくねと道の隙間を我先にと進み続けるからだ。
そしてちゃんちゃかちゃかちゃか、インドミュージックが結構な音量で流れ続けている。
そんな中でも私はちょいちょい眠り、きっかり2時間でポンディシェリーに到着した。インドのバスは遅れるだのなんだと聞いていたが、今のところロンリープラネットに書いてある時間どおりに到着する。タイのバスよりも正確じゃないかとおもったほどだ。ロンプラがすごいだけか?ん? でもそんなことにもちょっと肩すかしな意外感を味わった。

ポンディシェリーのバスステーションの隅にある食堂でプレーンドーサとミルクコーヒーの朝食。
200902breakfast

インフォメーションで「タンジャブール行きのバスは何時でどこからでる?」ときくと、丁寧にノートに書いてくれた。10時半か。じゃあちょうどいい。示されたプラットフォームで待ち続けたが、バスが来ない。
おかしいなあ、とその辺にいた車掌にきくと「あっち」と別のプラットフォームを指すじゃないか。「あっちのバスにのってクンバコナムで乗り換えろ」。
うーん、おかしい。うろうろしていると、同じようにうろうろしている旅行者がいた。私と同じバスに乗ろうとおもっていたが、来ないと一致し、その辺にいた人に聞くと「今日は10時半のバスはないよ」と一言。
つまり「あっち」と言った車掌が正しかったのである。では、クンバコナムか、もう一つ手前のチダムバラムどちらかで乗り換える選択肢だが、クンバコナム行きは出てしまったばかり。
ああ時間がない!夕方につかないと、タンジャブールで寺が見られないじゃない、と一瞬思う。しかしその時、心の中で「落ち着け落ち着け、旅は思うとおりにいくわけがないのだ」と言い聞かせた。
11時すぎにチダムバラム行きに乗った。区画整理がされたポンディの街を出て、美しい田んぼ、椰子の木が見える緑の風景を眺めながらバスは進む。街は埃っぽくて騒々しいけれど、驚くほどインドの田舎は美しい。

美しい田園風景を抜け、また騒々しくなってきてチダムバラム着。チャイを一杯飲み、おなかがすいたので揚げたてのワダをつまんだ。
次のバスは人に聞きまくって見つけなければいけない。ほとんどのバスは英語表記はされていないので聞きまくるしかない。とりあえず交通の要所らしいクンバコナム行きでもよかったのだが、運良く捕まえたバスは目的地のタンジャブール行きだった。
こういうとき、旅の神様に感謝すると同時に、自分に「よしよし!」と言ってやりたくなるのは私だけか。

バスは2人掛けと3人掛け。だいたい女性・男性は分けて座るように配慮してくれるのだが、ガイジンに話しかけてくるのはオヤジだけとは限らない。好奇心旺盛なオバチャンやお姉ちゃんがやったら話しかけてくる。
クンバコナムを出てしばらくたったころだった。1列前の座席の横に立っていたオバチャンが車掌と大げんかを始めたのだ。
もう、それはサイレンがううううううーーと鳴り響くかのようにオバチャンはなにやら喚き続けた。内容はわからないが「ばーかおたんこなーす」というたぐいではないことは確かだ。「私は~だ!私は~した!なのにおまえ!~じゃないのか!私は悪くないぞ!」と主張を続けている喚きだ。
その長さたるや、大統領演説並である。堂々と、少し泣いてはいるが、はっきりと主張を続け喋り、喚き続けている。
そして車掌も負けない。堂々と彼も言葉での逆襲を始めた。(片手では料金をちゃんと徴収しつつ、だ)
そして車掌の逆襲は、オバチャンのわめき声と同時に発せられるのだ。騒々しいインドのガタガタバスの中で、はっきり聞こえる声量。
私は椅子にすわって車掌とオバチャンを交互にみながら、日本だと2,3のバカだのアホだのという言葉でその後はとっくみあいになるが、我々と違って彼らは手を一切出さないままだ。改めてみると文化の違い、いや日本のケンカは底が浅いってことかねえ、なんてことを考えていた。
そしてまわりの乗客が黙っているわけがない。隣にすわっていたオバチャン(いかにもお節介そうな)も、「あーんたね~!」みたいな感じで参戦し、オッサンたちもヤジを飛ばすだけでなく「そりゃー~~だろ!」みたいなことをいいながら参戦。
そして、たっぷり20分、このケンカは続いた。
根気強い。でもこんなに人間が多い国だ、主張は言葉ではっきりとしないと生き残れるわけがないのだろう。
こんな些細なことでも延々と主張できるだろうか、日本人の私。ああ甘ったるい自分であることよ。

そんなケンカ騒ぎもしばらくすると、オバチャンは涙をぬぐい、席に腰を落ち着けインド音楽だけが車内に鳴り響いた。そしてようやく夕方5時過ぎ、バスはタンジャブールの郊外にあるバスステーションに到着した。
よさげなホテルはすでに満員。人口が多いせいか、旅行しているローカルもやたら多い気がする。結局、駅近くのインド人御用達ビジネスホテル風はお安くて240ルピー。テレビ付き、西洋式トイレだが便座が異様に高い。
ボーイがチップを要求してきたのに小銭が切れていたので10ルピーやってしまった。やりすぎだろ、自分。まあその後は出入りする都度エレベータをせっせと呼んでおいてくれたり(遅いので)、鍵をすぐ出してくれたり甲斐甲斐しかったけど・・・

その頃にはたっぷりと日は暮れてしまっていた。
街に出てぶらぶらしたが、扇風機と風に当たりすぎたためか扁桃腺が弱い私は既にのどが痛み始めていた。何となく熱っぽい気もする。

200902dinner_1
もう今日は寝ようと思い、食欲もないので近くでチャパティだけ食べて、ホテルの隣にある果物屋でパイナップルジュースを作ってもらった。印僑のマレーシア在住の母娘と飲みながら無駄話を。
アジア人っぽい、わかりやすい英語を話してくれるのでホッとした。実はインド人の英語がさっぱりわからないと困っていたのだ。

ああ風邪っぽいぞ。昨日、なんのためにマハーバリプラムで静養していたのかよくわからない、ばかばか自分! 回復を願い、テレビを見ながら粉末うがい薬でやたらめったらうがいをして、風邪薬を飲んで寝た。

この日は、移動ばかりしていたので写真を撮ってない。
GX100

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2009.02.08

快適×旅=?。マハーバリプラムで考えた。

本当は1泊にするつもりだったマハーバリプラムで2泊してしまった。
そもそも旅に出る前は労働疲れ。旅に出たら既に疲れていたということもあるのだが、インド4日目のマハーバリプラム、泊まったところがとても快適だったのでつい。旅は始まったばかりなのに、なんだこのていたらく。
「何が快適なのか」について、日の当たるテラスに座りながら考えた。

私が見つけたのは黄色と緑の南国風に塗られた、日の当たる明るいゲストハウス。人なつっこい飼い猫2匹と優しいマダムと朗らかなスタッフ。
200902guesthouse_2

マハーバリプラムは、チェンナイからバスで2時間南にある海沿いの遺跡中心の観光地である。通りに出れば人の暮らしよりも、土産物屋が目立つ街。
下町の食堂よりも、外国人ツーリスト向けのカフェやレストランが多い街。ビールが飲めるレストランがふつうにある。
2分あるけば(物売りは磁石のように寄って来るけど)ビーチがある。
何かがべんりで、何かが快適なのだ。

beach/Mahabalipuram
夕暮れ時、砂浜を散歩した後にレストランに入ってビールを飲む。
この2日間探していたビールだ。そう、私はビール飲みたかったんだよなー。嬉しい。単純にそう思う。
200902indiabeer

ツーリスティックな街はあまり好きじゃないと思いたい旅人根性?みたいなものはあるが、「なんかここ楽ちんだわぁ」と思ってしまう自分がいる。
結局、日本で骨の髄まで身にしみている、便利で豊かで西洋的かつ都会の生活スタイルは、根本的には変えるの難しいなあ、などと思ったりしたのだった。

RIMG1549
とはいえ、海岸寺院はぼんやりするのにはちょうど良かったし、バターボールの近くの「アルジュナの苦行」はしばし見とれた。


こんな街だが、私は嫌いじゃない。ええ、好きです。
もしこの先、インドの旅がどうしても体に合わなかったらここに来てだらだらしようと思った。

Photo:GX100

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2009.02.03

お年玉付き?!

GR BLOGのTB企画前回は神津島の写真で選んでいただいたのだが、今回はインドの路上で鮮やかに描かれた花の写真でした。

じつはこの写真、構図が悪い!と自分ではあまり気に入っていなかったのです。上半分、土しか写ってないしね。
painting flower on the road/South India

トリミングして出そうかとも思ったんだけど一瞬勝負のものだし、Candidという趣旨にはいいかと応募写真を選んでみたわけです。(とはいえ一瞬の判断でもいい形でとれるようになりたいもんです)

しかも今回は「お年玉付き」ということで、リコーのフォトスペース・銀座RING CUBEで、この写真が「展示」されるそうでございます。そういえばこの冬はお年玉もサンタクロースも来てなかったけど、これだったのかあ・・・
他の人たちの写真がすっごい格好いいモノクロだったりするので、構図の悪いこの写真では恥ずかしいと思いながら見に行くでしょう、たぶん。


ほかの方で、いいな、と思ったのはこちら。
http://satothing.blog112.fc2.com/blog-entry-311.html
マクロで自分がこういった撮り方をすると大半が「センスねえなあ」ってできあがりになってしまうので、こういうセンスのいい接写の写真、しかも日常の普通の風景をかっこよく捉える人の視点に、内心アコガレみたいなもんがあります。
自分はモノクロをついつい晴れの日だけ撮ってしまうのだけど、こういった雨の日にもいいなあと思った。さあ、次の雨はいつだ。

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