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2009.02.09

罵声と共に。タンジャブールまでの長いバス旅

マハーバリプラムで2泊、しっかり休んだ後は半日がかりの移動だ。マハーバリプラムは観光都市なのであまり長距離バスがないため、ポンディシェリーへ出て乗り継ぐことにした。

マハーバリプラムの街には長距離バスは寄ってくれないため、街の中心から北へ歩くこと15分、ジャンクションでバスを拾う。朝7時半、ポンディシェリー(みんなポンディと呼んでいた)行きのバスをつかまえた。朝は気温が下がるので窓なしバスだときついなーとおもったら窓ありのバス。とはいえドアはないので、涼しい風が吹き込んでくる。
インドのバスにつきものの、カーチェイス。まっすぐ前を向いているとあまり心臓にはよろしくない。クラクションを鳴らし続け、重いバスはくねくねと道の隙間を我先にと進み続けるからだ。
そしてちゃんちゃかちゃかちゃか、インドミュージックが結構な音量で流れ続けている。
そんな中でも私はちょいちょい眠り、きっかり2時間でポンディシェリーに到着した。インドのバスは遅れるだのなんだと聞いていたが、今のところロンリープラネットに書いてある時間どおりに到着する。タイのバスよりも正確じゃないかとおもったほどだ。ロンプラがすごいだけか?ん? でもそんなことにもちょっと肩すかしな意外感を味わった。

ポンディシェリーのバスステーションの隅にある食堂でプレーンドーサとミルクコーヒーの朝食。
200902breakfast

インフォメーションで「タンジャブール行きのバスは何時でどこからでる?」ときくと、丁寧にノートに書いてくれた。10時半か。じゃあちょうどいい。示されたプラットフォームで待ち続けたが、バスが来ない。
おかしいなあ、とその辺にいた車掌にきくと「あっち」と別のプラットフォームを指すじゃないか。「あっちのバスにのってクンバコナムで乗り換えろ」。
うーん、おかしい。うろうろしていると、同じようにうろうろしている旅行者がいた。私と同じバスに乗ろうとおもっていたが、来ないと一致し、その辺にいた人に聞くと「今日は10時半のバスはないよ」と一言。
つまり「あっち」と言った車掌が正しかったのである。では、クンバコナムか、もう一つ手前のチダムバラムどちらかで乗り換える選択肢だが、クンバコナム行きは出てしまったばかり。
ああ時間がない!夕方につかないと、タンジャブールで寺が見られないじゃない、と一瞬思う。しかしその時、心の中で「落ち着け落ち着け、旅は思うとおりにいくわけがないのだ」と言い聞かせた。
11時すぎにチダムバラム行きに乗った。区画整理がされたポンディの街を出て、美しい田んぼ、椰子の木が見える緑の風景を眺めながらバスは進む。街は埃っぽくて騒々しいけれど、驚くほどインドの田舎は美しい。

美しい田園風景を抜け、また騒々しくなってきてチダムバラム着。チャイを一杯飲み、おなかがすいたので揚げたてのワダをつまんだ。
次のバスは人に聞きまくって見つけなければいけない。ほとんどのバスは英語表記はされていないので聞きまくるしかない。とりあえず交通の要所らしいクンバコナム行きでもよかったのだが、運良く捕まえたバスは目的地のタンジャブール行きだった。
こういうとき、旅の神様に感謝すると同時に、自分に「よしよし!」と言ってやりたくなるのは私だけか。

バスは2人掛けと3人掛け。だいたい女性・男性は分けて座るように配慮してくれるのだが、ガイジンに話しかけてくるのはオヤジだけとは限らない。好奇心旺盛なオバチャンやお姉ちゃんがやったら話しかけてくる。
クンバコナムを出てしばらくたったころだった。1列前の座席の横に立っていたオバチャンが車掌と大げんかを始めたのだ。
もう、それはサイレンがううううううーーと鳴り響くかのようにオバチャンはなにやら喚き続けた。内容はわからないが「ばーかおたんこなーす」というたぐいではないことは確かだ。「私は~だ!私は~した!なのにおまえ!~じゃないのか!私は悪くないぞ!」と主張を続けている喚きだ。
その長さたるや、大統領演説並である。堂々と、少し泣いてはいるが、はっきりと主張を続け喋り、喚き続けている。
そして車掌も負けない。堂々と彼も言葉での逆襲を始めた。(片手では料金をちゃんと徴収しつつ、だ)
そして車掌の逆襲は、オバチャンのわめき声と同時に発せられるのだ。騒々しいインドのガタガタバスの中で、はっきり聞こえる声量。
私は椅子にすわって車掌とオバチャンを交互にみながら、日本だと2,3のバカだのアホだのという言葉でその後はとっくみあいになるが、我々と違って彼らは手を一切出さないままだ。改めてみると文化の違い、いや日本のケンカは底が浅いってことかねえ、なんてことを考えていた。
そしてまわりの乗客が黙っているわけがない。隣にすわっていたオバチャン(いかにもお節介そうな)も、「あーんたね~!」みたいな感じで参戦し、オッサンたちもヤジを飛ばすだけでなく「そりゃー~~だろ!」みたいなことをいいながら参戦。
そして、たっぷり20分、このケンカは続いた。
根気強い。でもこんなに人間が多い国だ、主張は言葉ではっきりとしないと生き残れるわけがないのだろう。
こんな些細なことでも延々と主張できるだろうか、日本人の私。ああ甘ったるい自分であることよ。

そんなケンカ騒ぎもしばらくすると、オバチャンは涙をぬぐい、席に腰を落ち着けインド音楽だけが車内に鳴り響いた。そしてようやく夕方5時過ぎ、バスはタンジャブールの郊外にあるバスステーションに到着した。
よさげなホテルはすでに満員。人口が多いせいか、旅行しているローカルもやたら多い気がする。結局、駅近くのインド人御用達ビジネスホテル風はお安くて240ルピー。テレビ付き、西洋式トイレだが便座が異様に高い。
ボーイがチップを要求してきたのに小銭が切れていたので10ルピーやってしまった。やりすぎだろ、自分。まあその後は出入りする都度エレベータをせっせと呼んでおいてくれたり(遅いので)、鍵をすぐ出してくれたり甲斐甲斐しかったけど・・・

その頃にはたっぷりと日は暮れてしまっていた。
街に出てぶらぶらしたが、扇風機と風に当たりすぎたためか扁桃腺が弱い私は既にのどが痛み始めていた。何となく熱っぽい気もする。

200902dinner_1
もう今日は寝ようと思い、食欲もないので近くでチャパティだけ食べて、ホテルの隣にある果物屋でパイナップルジュースを作ってもらった。印僑のマレーシア在住の母娘と飲みながら無駄話を。
アジア人っぽい、わかりやすい英語を話してくれるのでホッとした。実はインド人の英語がさっぱりわからないと困っていたのだ。

ああ風邪っぽいぞ。昨日、なんのためにマハーバリプラムで静養していたのかよくわからない、ばかばか自分! 回復を願い、テレビを見ながら粉末うがい薬でやたらめったらうがいをして、風邪薬を飲んで寝た。

この日は、移動ばかりしていたので写真を撮ってない。
GX100

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Comments

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